餅は餅屋

先日、ある方の障害年金用診断書を拝見して複雑な気持ちになりました。

その方は主治医から、

「僕は年間50件以上の障害年金用診断書を書いている。だから、僕が書けば確実に受給できる!」

と言われたそうで、心から安堵されたらしいのです。

えっ、、そこ安堵するところじゃありませんから!

私が診断書を隅々まで見たら、小さな不備は多く、肝心な障害の程度を見る症状についての記載もほぼなく、これでは到底受給が認められないレベルでした。

事後重症ではまだなんとかなるかもしれないけれど、20歳からの遡及はほぼ認められそうにありませんでした。

実は主治医がこのようなことを仰ることは少なくありません。

そして、結果は「不支給」で患者さんが必要以上に落胆されることもよく目にします。

患者さんからすると、主治医が「障害年金は確実に受給できる!」とおっしゃったら、信じて疑わないのですよね。

でも、ちょっと考えてみてください。

医師は医療の専門家であり、病気を治すことを生業としています。

決して社会保障制度、年金の専門家ではありません。

障害年金は国民年金法や厚生年金保険法に基づいて国が決定するものですので、唯一の専門家は社会保険労務士なのです。

これだけ年金制度が複雑であれば、やはりそれぞれの専門家が役割を分担してこそ正当な結果を出せるのです。

特に難しい案件の時は、社会保険労務士と医師(場合によっては弁護士も)が互いに協力をし合いながら、なんとか受給できるようにすることも多々あります。

やっぱり、「餅は餅屋」です。

障害年金制度の専門家は誰なのか、誰に聞いたら確実なのか、誰に聞いたら正しい情報を得られるのかということを忘れないでください。