うつ病の人に言ってはいけないことを言う心理カウンセラー

私のお客様の中で、うつ病の方の数名は、精神科や心療内科にも通院しながら心理カウンセラーのカウンセリングを受けている(もしくは受けていた)方がいらっしゃいます。

人によっては「気持ちが楽になった」「不安が減った」と効果を感じている方もいます。

しかし、お客様からは「行かなきゃよかったと思っています」というお声も少なからずあるのです。

まず、前提としては、「うつ状態」と「うつ病」は全く違います。

健康な方であっても、たまにはやる気が出ないことがあったり、落ち込んで人に会いたくないという状態になることがありますよね。

これがうつ状態です。

それに対し、うつ病は脳内の神経伝達物質のネットワークのバランスの乱れにより発症すると言われています。

だから、うつ病の方は、頑張らなきゃ、やる気を出さなきゃ、仕事をしなきゃ、外に出なきゃ、お風呂に入らなきゃ、早く起きなきゃ、、と思っているにも関わらず、身体も脳も言うことを聞いてくれないのです。

そんなうつ病の方に対して、

「元気出して、頑張って!」

「早く起きて、すぐに運動をしに外に出ればやる気がでるよ。」

「ちゃんとご飯をしっかり食べなきゃだけだよ。」

「部屋が汚いからやる気が出ないのだから、ちゃんと掃除したら?」

「お風呂に入ればさっぱりして、気分も晴れるよ。」

「無理してでも人と会って話したら、楽しいよ。」

「できないと思い込んでいるだけなんだから、仕事でもしたら?」

「やる気がないのは、ネガティブ思考だからじゃない?」

etc..

このような言葉をかける心理カウンセラーがいると聞き、驚くとともに、怒りさえ覚えました。

うつ病の方たちは、皆さん「これ以上は頑張れない!」という程頑張っています。

そして、少しでも良くなりたいと思っています。

そしてそして、心がガラスのように繊細で、今にも壊れそうな状態だったりします。

だから、心理カウンセラーに助けを求めているのに、出来ないことをやれと言うのはただのいじめのようだし、心理カウンセラーの自己満足に過ぎない気がします。

うつ病の方の生活や仕事をするか否かの指示をできるのは、その方の主治医のみだと私は思っています。

「うつ状態」の方と「うつ病」の方の違いについて多くの方に知って欲しいし、決して「うつ病」の方を無理に鼓舞するようなことはしないで欲しいです。

もし「うつ病」の方が、周りから心無い言葉をかけられたり嫌な態度をされたとしても、まずは自分自身を守るために、「今は人生を休んで良い時期。のんびり休むことが自分の仕事」と思って、ゆっくりゆっくり休んで欲しいです。