今度は更新(障害状態確認届)での不正請求のご相談

障害年金を不正にもらおうというご相談は、未だに後を絶ちません。

つい最近は、更新(障害状態確認届)で上位等級にするための依頼でした。

まず症状が上位等級に該当しているかどうかはそっちのけで、

「1級にするには、診断書をどう書いてもらえばいいですか?」

「とにかくどうしても1級に該当する方法を知りたい。」

「1級にするために、追加の病名(実態はない)を主治医に書いてもらうことにしました。」

等々、1級に認定されるための方法を聞きたいようなのです。

これって、はっきり言って障害年金の不正請求ですよ。

誤解がないようにご説明すると、その方の障害状態が悪化して、その程度が1級相当であると確認できれば、もちろんその方が受給する正当な等級であるので、1級を目指して対策を取ります。

しかし、「とにかく1級を、、」という依頼を受けることはできません。

またこの方は障害年金にまつわる間違った情報を鵜呑みにされていらして、病名を多くしたり、入院した事実がないにも関わらず診断書上には入院したことにする等、あり得ないことを考えられていました。

障害年金は、真実をそのままに、誠実に、素直に請求をしていけば、きちんと正当な等級で認定されます。

私の事務所では良い決定内容が多いですが、真実を曲げることなく、正々堂々と請求をし、都合が悪いことを隠すことなく、気持ちよく受給決定を出すことをポリシーとしています。

よく、日本年金機構や厚生労働省を「障害年金の敵」と捉える人や社労士がいるけれど、私はある意味味方だと思いながら請求をしていますし、決定内容を見ても「本当にありがたいな~」と思うことのほうが多いです。

そのほうが仕事をしていても楽しいですしね。

お客様との最期のお別れ

障害年金の請求代理という仕事をしていると、受任中にお客様が天国に旅立たれるということがあります。

私との関係は「障害年金の請求代理」という短期間の関係ではあるのですが、その数か月間はお会いしたり、電話したり、メールしたりと多くのやり取りがあり、通常の社労士業務として割り切るにはあまりにも密な関係になっていることがほとんどです。

今回のお客様の場合は、全く予期せぬ出来事でしたので、私としても信じられませんでした。

今でもまだ現実のことと思えません。

ご家族の今後のこともあり、社労士として、障害年金受給という同じ目標を持って走ってきた者として、お客様との最期のお別れをさせていただきました。

お客様のお住まいの地域から私の事務所まではそんなに遠くない距離だと思っていたけれど、

改めてその道のりを辿ってみると、思っていたよりも遠く、長く、ご面談に来てくださった時はとても大変だったのではないかと、電車の中でいろいろなことを考えていました。

本当はお客様ご本人に嬉しいご報告を届けたかったのに、それも叶いませんでした。

それでも、きっと何かのご縁だったのだと思いますし、今はそのご縁に感謝しています。

心からご冥福をお祈りいたします。

毎年恒例の。

愛犬のお誕生日をお祝いしました。

12歳になったのですが、ドッグランでは若いワンちゃんにも負けず劣らず、すごい早さで走っているのを見て、まだまだ元気だな、、って安心しました。

毎年、「来年も来ようね!」と言ってそれを果たせることが心から幸せです。

30分走れるドッグランを、今日は15分程度で帰りたがったので、やっぱり年なのだとも感じました。

ドッグカフェの店員さんが、誕生日プレートを作ってくれました。

障害の状態は悪化したのに、初めての更新で支給停止に!

2年以上前に高次脳機能障害の請求代理をし、4つの病院で診断書を書いてもらったりと、苦労してなんとか受給できたお客様です。

審査中には、障害認定日と請求日の間の診断書とカルテの写しの提出も求められ、審査に約半年かかりました。

今年が初めての更新(障害状態確認届)。

当事務所では、受給決定した際にはお客様に、

★障害年金は受給決定がゴールではなく、あくまでもスタートであること

★更新の時も絶対に油断は禁物なこと

★病院や主治医が変わったり、症状や日常生活や就労状況等が変わったらしっかりと対策が必要なこと

★永遠にもらい続けることはできないかもしれないことetc…

をくどい位にお伝えし、個別に注意が必要な方にはそれもしっかりとご説明しています。

でもね、、受給決定された時点で、私の話は右から左に流されてしまうことも多かったりするんです。

「そんなこと言ったって、受給決定よりも更新なんてちょろいもんでしょ!」って思われる方のなんと多いこと。

今回支給停止になったお客様にも、受給決定後にしつこい程に気を付けていただくことをお話していました。

実はその時から、嫌な予感がしていたのです。

受給決定後に症状が変わらなくても定期的に受診していただくこと、理由もなく病院を変えないほうがいいこと、主治医が変わったら更新月の3か月前位には対策をすることをお願いしておきました。

しかし、全く病院には行っておらず、さらに病院も変わっており、症状は以前よりもむしろ悪化しているにも関わらず診断書には全く反映されていなかったようです。

当事務所では毎月受給決定した方が増える一方なので、全ての方の更新を見守ることはできません。

障害年金が更新で支給停止になってしまったら、不服申立てをするか支給停止事由消滅届の手続きをするか、その両方をするかしなければなりません。

仮に支給停止が解除されても、数ヶ月から1年以上は障害年金は止まったままになります。

障害年金をもらい始めたら常に更新を意識して、くれぐれもいきなり支給停止にならないようご注意ください。

一般の方が書いた病歴・就労状況等申立書を読んで頭を抱えました

先日、発達障害で障害年金の請求準備をされている方とご面談をし、ご本人が仕上げた病歴・就労状況等申立書を見せていただきました。

面談中だったので、じっくり隅々まで読む時間はありませんでしたが、ざっと読んだだけでも、

「えっ、これをわざわざ書くの??」

「これを書いたら、私はこの病気で全く困っていませんよ!と言っているのと同じでしょ!」

「仕事ができないのは障害のせいではなく、別の理由だとアピールするつもり??」

というように、突っ込みどころ満載で、改めて申立書の書き方についてわからない方が多いのだなと実感しました。

私の事務所では、ご本人もしくはご家族が仕上げた申立書を拝見することが多いのですが、皆さんがおっしゃるのは、

「区役所や年金事務所で書き方を教えてもらった」

ということなのです。

そうなんですよ!!

私が見て、心の声でツッコミを入れた申立書も、形式上は間違ってはいないのです。

だから、提出をすれば必ず受け付けてもらえます。

たぶん、そこが盲点であり、難しいところだと思っています。

障害年金をもらいたくて区役所や年金事務所で方法を教えてもらって、言われた通りに診断書を用意し、申立書を書いて提出をしたら、「障害年金が受給できる方法を教えてもらったのだ」と勘違いしませんか?

行政機関で教えてくれるのは、「あくまでも、窓口で受付できる書類を作る方法」です。

決して、「障害年金が受給できる方法」ではありません。

もちろん、障害認定基準がはっきりしている視力の障害や下肢切断のようなものであれば、「窓口で受付られる」=「受給できる」ことも多いです。

よく、障害年金は診断書でほとんど決まると言われることもありますが、これもYESでありNOなのです。

診断書の内容が等級の境目ギリギリだったり、不支給ギリギリだったりする場合には、申立書の内容で上位等級になったり受給決定されたりすることが実務ではとても多いです。

診断書がギリギリではなかったとしても、障害年金の請求で提出する書類は全てにおいて手抜かりなく完璧なほうが、後々の再認定(更新)にも有利に働きます。

ご自身で障害年金の準備をされる方は、申立書は絶対に侮ってはいけませんよ!

というわけで、今度「カメリア直伝!病歴・就労状況等申立書の書き方講座」なんてやってみようかな~と思ってしまいました。。

完璧かつ感動的な診断書に、主治医の愛が垣間見えました

日々様々な診断書を見ていると、診断書の中に多くのメッセージが隠されていることがわかります。

私の事務所でも、たまに「この主治医はこの患者さんのことを良く思っていないのだな。。」という診断書が出来上がることがあり、悲しくなることも。

しかし、ほとんどの場合は私の思いを汲んでくださり、しっかりと患者さんの病状や障害の程度が反映され、完璧に近い診断書が出来上がることが多いです。

今日出来上がった診断書を見た時、主治医の患者さんへの優しさや愛情が溢れていて、心が揺さぶられ、

さらに医学的にわかりやすく詳細な記載も完璧で、しばらくぼーっとしてしまいました。

とても多忙なドクターにも関わらず、たったの2週間足らずでこの診断書を仕上げてくださったことにも感謝の気持ちでいっぱいになりました。

このお客様の依頼を受けた時、診断書をどう書いていただけるかが一番の山場であり、慎重に進めていった部分でした。

だからこそ、こんなにも素晴らしい診断書を書いてくださり、順調に進めることができて、嬉しさと感慨深い気持ちとまだまだ頑張るぞという気持ちで、自分でも不思議な感覚でした。

障害年金の業務って、ただ淡々とこなしているように見えますよね。

実は全く正反対です。(たぶん、私の場合は、、ですが。)

嬉しくて飛び上りたくなったり、叫びたくなったり、

にんまり笑いをこらえたり、

ドキドキして心臓が飛び出しそうになったり、

試験の結果発表を待っている気分のようだったり、

落ち込んだり、腹が立ったり、涙が出たり etc…

人との関わりを大事にしないと良い結果が出ない仕事だから、実は泥臭い業務だったりします。

だからこそ、「もっともっと」を追求したくなるのですね。

がん個別化医療の講演会に行ってきました

今日は、がんのプレシジョン医療(個別化医療)で有名な中村祐輔先生の講演を聞きにペイシェント・アクティブ・フォーラムに参加しました。

私は10年以上がんについて考えない日がないほど、常にがんが頭から離れなくて、手術&抗がん剤&放射線治療という標準治療以外の治療について以前から興味を持っていました。

標準治療をしている人を身近に見て、抗がん剤がとても良く効き、なおかつ副作用もあまりない人もいれば、抗がん剤の直後は腫瘍マーカーの値は減るのにすぐに激増し、なおかつ酷い副作用で自己の免疫力や体力が落ちていく方もいます。

がんになったら必ず標準治療を受けるべきなのかどうか、素人なりにずっと気になっていたのです。

プレシジョン医療というのは個別化医療のことで、遺伝子を解析し、その人に有効な治療方法を見極めて、適切な治療で副作用の少ない治療を選択し、生活の質や人生の質を高めて治すという、素晴らしい医療だそうです。

ゲノム解析を応用するという難しい医療ですが、中村先生のわかりやすい例えでは、

★ここにMサイズの服があったとして、それに合う人の数が多ければとりあえず全ての人にMサイズの服を着せてみる。

★次にLサイズの服が合う人の数が多ければ、また全員にLサイズの服を着せてみる。

というものが、がんの標準治療の選択方法で、SSサイズの人やXLサイズの人には最初からMサイズの服が合うはずがないにも関わらず、Mサイズを着せられてしまう。

だから、有毒な副作用があったり、全く効果もなかったりすることは当然という理屈でした。

しかし、まだ日本ではアメリカに比べてまだまだ10年以上も遅れているそうです。

中村先生の後に、金沢大学の絹谷清剛先生の核医学の講演がありました。

私は「核医学」というものを知らず、身体の外から放射線を当てる治療ではなく、放射線物質を内服や注射で体内に直接入れ、体内から直接放射線を当てる治療があるということに驚きました。

もう数十年も前から絹谷先生はこの治療で多くの患者さんの命を救っていると聞き、知らなかったことを恥じましたが、この機会に知ることができよかったと感じました。

この核医学治療は、特に甲状腺がん、悪性リンパ腫、前立腺がんに有効で、保険診療で受けられるそうです。

放射線物質を内服すると聞くと副作用が心配になりますが、絹谷先生のお話では、全く副作用がないとは言えないけれど、抗がん剤の副作用とは比べ物にならない位に軽く、吐き気があったとしても10人に1人程度だそうです。

しかし、この核医学が日本でまだまだ実施できないことには、複雑な法規制があるとのことでした。

放射線医療には、「放射線障害防止法(RI法)」「医療法」「薬機法」「労働安全衛生法」の規制を受けるため、法整備が急務だそうです。

こういう画期的な医療があるということを多くの方が知って、多くの声を上げることが欠かせないとのことでした。

今日は初めて知ることや興味深い内容が多く、最新のがん治療について学ぶ有意義な一日となりました。

そして、生きるということを改めて感じる時間となりました。