本来の症状よりも軽い程度の診断書が出来上がった場合

あるお客様の案件です。

障害認定日の診断書は、当時の障害の程度を正しく反映して作成いただくことができました。

しかし、今の状態の診断書は、びっくりするほど軽い障害の程度で記載されてしまいました。

このようなことはどんな障害であってもよくあります。

このような状態に陥ってしまった場合、どうしたら良いのでしょうか。

①ダメ元でこのままの診断書を使って障害年金の請求をする

②障害年金の請求自体を諦める

③医師に診断書を修正してもらう

まずは③を試みて、どうしてもダメなら①という選択が多いかと思います。

つい最近も、診断書がかなり軽い障害の程度で出来上がってしまったお客様がいらっしゃいました。

しかし、私はそんなことでは動じずに、その状況に応じて対策を考え、今回も無事に診断書の修正に応じていただくことができました。

そのためには、代理人である社労士だけが頑張っても限界があり、社労士とお客様がタッグを組んで、できることを考えることが何よりも大切です。

診断書がとても軽い障害の程度で出来上がってしまった場合に、代理人である社労士が怒ってしまうとか、そこで業務を放棄してしまうといったお声をたまにお聞きしますが、社労士が怒る意味がわかりません。

ドクターは、ドクターの考えや診断があってこそ診断書を書いてくださったわけで、まずはドクターのお気持ちを考えることが重要です。

そのドクターの考えや診断を尊重した上で、社労士は何ができるのかを考えます。

今回は、お客様と私で「寸劇作戦」を取り、お客様がドクターに今の症状を正しく伝えられるように何度も練習をして、その結果快く診断書を修正していただきました。

障害年金の請求において、敵も味方もありません。

誰の気分も害することなく、障害年金を受給するというゴールを目指すだけ。

私は審査をする日本年金機構(法律上は厚生労働大臣)も敵とは思ったことがありませんし、むしろ障害者の味方と捉えています。

年金事務所が明らかなミスをした顛末について

先日、年金事務所があり得ない間違いをして不利益を被ったお客様の案件について。

どういう経緯だったかを書いてみようと思います。

子宮頸がんの再発で、5年以上も前に人工肛門と尿路変更術のダブルストーマになり、身体障害者手帳3級を取得した方が、年金事務所に障害年金の相談に行きました。

相談窓口で、ダブルストーマということを伝えて、身体障害者手帳も担当者に見せました。

ちなみにこの方は子宮頸がんの初診日が国民年金第3号被保険者の期間なので、障害基礎年金の請求です。

障害認定基準では、人工肛門と尿路変更術の両方を行った場合には2級と定められております。

しかし、あろうことか、年金事務所の担当者は、

「人工肛門と尿路変更術は障害年金3級になりますので、あなたは該当しません」

と説明し、障害年金の請求書類も診断書も渡さずにその方を帰したのです。

この方は事後重症請求ですので、相談をした時にすぐに請求をすればすぐに障害基礎年金2級が認定されていたはずです。

でも、まさか年金事務所の担当者がこんな簡単な間違いをするはずがないと思い、5年間も諦めたままでした。

一般の方は、年金事務所の相談窓口の方は障害年金に詳しいし、間違った案内をするはずがないと当然思いますよね。

特に障害年金は複雑ですし、珍しい障害もありますから、障害認定基準が頭に入っていないのなら、その場を離れて障害認定基準を調べれば済むことなのです。

私たち社労士でも、全て頭に入っているわけではありませんし、初めて聞く病気もあります。

プロであれば、うろ覚えや知ったかぶりで答えるということは許されないし、自信を持って答えられないことは少し時間をいただいてでも、しっかりと根拠を調べて答えるということをしなければならないと思います。

知らないことや忘れてしまったことがあるというのは恥ずかしいですが、それを伝える勇気がある人こそプロだと思うのです。

そんなわけで、このお客様は本来もらえた年金をもらい損ねて、カメリアにご相談にいらっしゃいました。

そして、まずは通常の事後重症請求をしつつ、ダブルストーマになってすぐに年金事務所に相談に行った月を事後重症請求の請求月にできるよう、様々な証拠書類を取得して請求しました。

法律では、障害年金の請求ができる時というのは、障害認定日と今の症状である事後重症請求のどちらかと決まっています。

ですので、今回の「年金事務所が間違った案内をした日」を請求日にするというのはイレギュラーなものであり、窓口で簡単に受け付けてもらえるものではありません。

ましてや、すんなり認定されるものではないのです。

しかし、審査にも時間はかかりましたが、最終的にはこちらの主張する「年金事務所が間違った案内をした日」の診断書で受給権を得ることができました。

また、時効で消える分もなく、全ての遡及も認めてもらえました。

年金事務所で間違った案内をされることは決して少なくはありません。

しかし、このような場合でも感情的に文句を言っても何も進みません。

しっかりと書面上で根拠を示しつつ間違いを指摘し、正当な権利を粛々と主張していけば認定されることがあるのです。

年金事務所の方も社労士も人間なので、間違えることはあるかもしれません。

もし「おかしいな」と感じられたら、しっかりと知識のある社労士に必ず相談してみてください。

私の生きがいともいえる椿姫

今までに何百回と観たかわからないほど、何度観ても聴いても新しい感動と心からの喜びを感じるヴェルディのオペラ椿姫。

昨日も観に行ってきました。

同じ旋律、歌詞、ストーリーなのに、歌い手や指揮者や演出家それ以外の要素で全く違う演目にも感じたり、

比較的単純なストーリーではあるのだけど、主人公のヴィオレッタがとても強い女性に見えたり、繊細な内面が見えたり、自分を犠牲にしてひたすら優しく、悲しい女性に見えたり。

椿姫の有名なアリアは誰でも一度は耳にしたことがある位ですが、ソプラノ、テノール、バリトンのどれもが素晴らしいアリアで、あまりの美しさにたまらなくなります。

今回のヴィオレッタ役はディアナ・ダムラウさんでしたが、言葉で表すのが陳腐になるほど、心地よい力強い優しい美しい歌唱でした。

3時間以上の演目だけど、「永遠に終わらないで欲しい」と思ってしまうほど、素晴らしい椿姫でした。

死ぬまで椿姫は観続けたいし、できることなら椿姫を観ながら死にたいくらい大好きです。

何百回と観ているのに、毎回毎回同じシーンで泣いてしまい、私ってほんと単純だな、、と思う反面、この先何度また椿姫を観ても泣くほどに感動できる心でいたいなと思うのです。

私の生きがいの一つが、この椿姫なのです。

またまた他の社労士に依頼して困っている方からSOSがありました

障害年金の請求代理を他の社労士に依頼して、契約中の方からのご相談が後を絶ちません。

「障害年金の請求を社労士に依頼しているのに、2年間も放置されている」

「社労士に依頼しているのに、初診日の証明が困難になったらそれっきりにされている」

「契約する前は、あなたは絶対に2級がもらえますと言っていたのに、不支給になったら連絡が取れなくなった」

「話ベタな社労士で、話しをしても無言になってしまってこちらが不安になる」

etc…

もうね、書き切れないほど他の社労士に依頼中の方から、私にご相談が来るのです。

安心して障害年金の請求をしたいからこそ社労士に依頼しているのに、契約を結んでいる社労士に不安を感じるなんて本末転倒です。

だけど、話を聞いてみると、私からしたらあり得ない対応ばかりなんです。

そして、そのやり方で本当に受給決定されているのかも疑問ですし、本当に簡単な案件であれば受給されていると思いますが、少しでも難しいものだったらほとんど不支給決定なのではないかとさえ感じました。

一般の方は誤解されていることが多いですが、障害年金を専門に扱う社労士はそれぞれ考え方も進め方も信念も実績も得意分野も違います。

100人の社労士がいたら、100通りのやり方があるし、結果も異なるのが当たり前だと思っていいくらいです。

だからこそ、私はホームページやブログでも、社労士の選び方や相性についてしつこくしつこく書き続けているのです。

他の社労士に依頼していて困っている方のご相談も受けておりますが、「私だったらこうしています」というように私個人的なお話をすることしかできません。

でも、皆さんが、

「あ~~、最初からカメリアさんに依頼すればよかったです。。」

と、おっしゃってくださるので、私としては嬉しい反面複雑な気持ちになります。

障害年金の請求代理の契約は、半年から1年以上の期間になりますし、病気というセンシティブな情報を共有するわけで、そこに信頼関係がなければお互いにストレスを感じます。

だからこそ、目先の「着手金ゼロ」とか「報酬がずば抜けて安い」というようなことで判断するのではなく、

・話しやすい社労士か

・面談の時、表情豊かで笑顔でリラックスできるか

・今までの実績は申し分ないか

・障害年金の請求の一連の流れをしっかりと説明しているか

というような観点を持って、「一緒に障害物競走をしてみたい!」と思えるような社労士を選んでくださいませ。

社労士としての役割は依頼人を安心させること

私は、障害年金の請求代理の依頼を受けることや相談を受けることは、ただ単に面倒な手続きを代わりにするだけではないと思っています。

面倒だから代わりにやってあげるということだったら、ただの代行業者です。

もちろん、それを社労士に望んでいる方も少なからずいらっしゃるでしょう。

でも、「不安を取り除いて欲しい」「正しい方向に導いて欲しい」「これで大丈夫!と言って欲しい」という気持ちで社労士に相談をされる方は多いです。

ご自身で本を読んだり年金事務所に行ったり、試行錯誤してなんとか障害年金の請求をし、決定が出る。

その決定に対して、

・この決定は妥当なのかどうなのか

・他にもっと努力する術があったのかなかったのか

・今後の更新(障害状態確認届)に何か対策をしなくていいのか

というようなことを、後からじわじわと考えて悶々とされる方はとても多いです。

でもね、これに対する答えは、やはり障害年金にまつわる周辺の法律をきちんと学び、日々障害年金の実務に携わっている専門家でなければ出せないはず。

私の事務所では、常に何人もの依頼人を抱えていますが、皆さんの不安を聞きながらひとつひとつ不安を払しょくするようにしています。

また、お電話の無料相談でも不安を打ち明けてくださる方が多いですが、お電話を切る頃には明るい声で、「よかったです!安心しました!」とすっきりしていらっしゃいます。

専門家の役割は、状況を判断し、それに対して何をすることがいいのか、どんな選択肢があるのか、リスクはあるのか、メリットとデメリットは何なのかを的確に伝えることであり、その結果不安を取り除くことだと思います。

その上で、「最善を尽くしたから大丈夫」と言うことができたら、依頼人も相談者もホッとしてくださるのではないでしょうか。

全然関係ないたとえ話ですが、私は小学生の時、学校で何度もお腹が痛くなってしまう時期がありました。

通学する時、母に、

「今日も学校でお腹が痛くなるかもしれない。どうしよう。。」と不安を打ち明けると、

母は、

「今日は絶対にお腹が痛くならないから大丈夫!」と言ってくれました。

それを聞いただけで安心して学校に行けて、不思議とお腹も痛くなりませんでした。

他人が「大丈夫!」と太鼓判を押してくれることって、とても強い安心感に繋がる気がします。

障害年金の代理請求を私に依頼してくださった方々には、そんな安心感を持ってもらいたいと思いながら、そして安心感に繋がる根拠となる勉強や研究を続けていくつもりです。